小学生の「覚えられない…」を変える!脳科学が教える【家庭でできる学習法】
コラム一発理解!PODCAST版
このコラムを音声で聞きたい方はコチラの動画をご覧ください。PODCAST版に要約して説明しています。
はじめに ~「覚えられない」「うちの子は向いてない…」と感じているあなたへ~
「何度言っても覚えられない」「うちの子、やっぱり勉強向いてないのかも…」
そんな風に、小学生のお子さんの家庭学習に悩んでいませんか?
実は、「覚えられない」「できない」という子どもの勉強の悩みの多くは、才能や能力ではなく“学習法”の問題です。
脳科学の研究では、脳の仕組みを理解し、正しい方法でトレーニングすれば、どんな子でも「覚えられる脳」「考えられる脳」に育てることができると分かっています。
今回は、小学生の保護者が家庭で実践できる、記憶力アップ・思考力アップ・集中力アップの学習法を、脳科学をもとに分かりやすく解説します。
1. 忘れっぽいのは「前頭前野」の働きかもしれません
〜小学生の思考力と記憶力を高める家庭学習のコツ〜
■ 「思い出せない…」の正体は?
「さっき教えたのに、もう忘れてる…」
「昨日やったはずなのに、またゼロから?」
小学生の家庭学習では、こんなやり取りに困ってしまう保護者も多いはずです。
でも実は、「忘れてしまう」のではなく「思い出せないだけ」かもしれません。
脳科学の研究によると、「一度覚えたことは脳から完全に消えることはない」とされています。
つまり、「覚えられない」のではなく、「うまく思い出せないだけ」。
その原因は、脳の「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という場所が十分に働いていないことにあります。
■ 小学生でも鍛えられる!前頭前野トレーニング
前頭前野は、脳の「司令塔」。
考える力・思い出す力・判断力・集中力など、日常生活や勉強に欠かせない働きをしています。
実はこの前頭前野は、家庭での簡単なトレーニングで鍛えられることが分かっています。
【家庭学習でできる!前頭前野を鍛える2つのアクション】
- 「思い出す」時間を意識的に作る
- 家庭学習では「覚えさせる」ばかりでなく、「思い出させる」時間も意識しましょう。
- ・学校からの帰り道・お風呂タイム・朝ごはんを食べながら
- 「昨日習った漢字、覚えてる?」といった親の声かけが、子どもの記憶力アップ・思考力アップに繋がります。
- 勉強の「順番」を工夫して脳を刺激する
「ブランチング課題」と呼ばれる「一つの課題を行っている最中に、別の課題を行う」という課題が、前頭前野を活性化させるといわれています。このような課題が前頭前野を活性化させるということを考えると、一つの学習だけを集中して行うことは、前頭前野を刺激しないことが分かります。そのため、学習においては、漢字学習―算数の学習―漢字学習といったような、「ブランチング課題」を多く盛り込んでいくことが重要なのです。学習をブランチング課題とするコツは、自分が行っている学習を「副課題である」と意識することです。目の前の学習を「副課題」と意識することで、その学習は「入れ子」の課題となり、自然に学習をブランチング課題とすることができます。漢字→算数→また漢字…と、交互に取り組むことで脳が刺激され、思考力がアップするわけです。
2. 「やらされる勉強」を「やりたくなる学び」へ
〜小学生のやる気を呼び起こす4つのコツ〜
■ 「思い出す練習」だけでは足りない?
思い出すトレーニングをしていても、
「うちの子、やっぱり覚えられない…」
「頑張ってるのに、頭に入らない…」
と感じることもありますよね。
実は、「やらされ感」や「イヤイヤ学習」こそ、子どもの学習効率を下げる原因。
子どもが「楽しい!」「できた!」と感じた瞬間、脳内に「ドーパミン」というやる気ホルモンが分泌され、記憶力や思考力がぐんと高まります。
■ 小学生が「楽しい!できた!」と感じるための家庭学習法
【やる気を生み出す4つのステップ】
- 小さな目標と「ごほうび」で達成感を積み重ねる
- 過去の「できた!」を思い出させて自信を引き出す
- 体を動かして脳を活性化させる
- 「楽しい!おもしろい!」と感じさせる工夫を取り入れる
- イラストや図で覚える
- 好きなアニメやキャラクターに例える
こうした工夫で、子どもの「面白い!知りたい!」という感情を引き出しましょう。
まとめ 〜家庭学習で小学生の「できた!」を増やそう〜
小学生の家庭学習では、「やらせる」より「やりたくなる学び」を作ることが大切です。
そのために、今日から次のポイントを意識してみてください。
- 思い出す習慣をつくる(親の声かけがポイント)
- 勉強の順番を工夫する(ブランチング課題)
- 小さな目標とごほうびで達成感を積み重ねる
- 体を動かす習慣を取り入れる
- 感情を動かす工夫をする
「勉強しなさい!」ではなく、「一緒に楽しもう!」「できたね!」と声をかけるだけで、
子どもはもっと「やる気」「集中力」「記憶力」が伸びていきます。
ぜひ、親子で一緒に家庭でできる脳科学的学習法を取り入れ、
お子さんの「できた!」「楽しい!」をたくさん増やしていきましょう。


